競技と育児の両立で苦労した点を教えてくださいという質問に対しての回答は以下の通りです(抜粋)。
子どもの預け先、つまり託児の問題が多く挙げられました。アスリートは遠征や合宿が多いので、実母・実家のサポートが不可欠という意見もありました。また、育児はイレギュラーな事(子が急に発熱等)が多いので、病児保育をはじめとした臨機応変な対応が可能な託児体制が求められることが分かりました。そして単に預けることができるだけではなく、子どもの成長を考えると、安心して信頼して託児できることが重要という意見がありました。
また、練習や遠征に子どもを帯同させられる雰囲気・風土、子連れで利用できるジム・練習環境があるとよいという意見がありました。もちろん、競技種目によって可能かどうかもありますし、託児によってオンオフのスイッチが切り替わるという選手もいるので、一括りにはできませんが、育児と競技の両立が許容されるような雰囲気・風土が醸成されることは、ママだけ、選手だけでなく、パパや競技団体のスタッフ等も、ライフイベントと競技活動の両立がしやすくなると考えられます。
子を持つことがアスリート人生にどのような影響を与えましたか?
人生の宝物、競技面でも強くなった、産前より集中して競技に取り組めている、競技のモチベーションに繋がっている、人として鍛えられている、周囲への感謝が増したといった思いと共に、育児と競技の両立は大変なので安易に他のアスリートには勧められない、子どもを産んでまで自分の好きなことをやるなんてと非難の声を浴びたといった経験、家族の幸せと自分の人生と折り合いをつけながらどう人生設計をしたら良いのかといった悩み・葛藤も語ってくれました。
アンケートに回答してくれたアスリートの皆さんは、子を産むという人生を選択し、幸いにして子を持つことができ、育児と選手・育児と指導者を両立するという人生を選択しました。おおげさかもしれませんが、人生の終わりを迎えるその時に、大変なこともあったけど自分らしい人生を選択して生きてこれた、そんな風に思えたらいいなと思いませんか?選択は人それぞれですが、自分らしい人生を歩む、その一つの道として、育児と競技活動の両立という選択肢もあるんだよということをお伝えできればと思いますし、そのような選択をする方々をMANは心から応援します!
それでは、是非アスリート達の本音を是非感じ取って頂ければと思います。