2026年3月20日 第3回MANセミナーイベントレポート

2026/3/20に開催された【第3回MANセミナー】の様子を紹介します!

日 時:2026/3/20(金祝)14:00~15:30

場 所:日本オリンピックミュージアム1階

登壇者:パネリスト
     MAN 代表理事 荒木 絵里香
     理事 中山 由起枝、本橋 麻里

    ゲスト
     橋本 聖子JOC会長 

主催:一般社団法人MAN(マン)

子を持つアスリートが、アスリートであり、親である自分自身の経験を生かし、同じ境遇を希望するアスリート、監督、トレーナーなどの競技関係者を支えることを目的として、情報共有をサポートするためのネットワークとして設立された団体。名称はママ・アスリート・ネットワークの頭文字の略ですが、男性のマン、人のヒューマンといった意味も込められている。

テーマ
アスリートの人生設計
~幸せをデザインするウェルビーイング

アスリート自身のキャリア支援や、子を持つアスリート特有の課題に対する理解促進を進め、得られた知見を参加者の人生設計に応用できることを期待し、メインゲストに国会議員でスピードスケート・自転車競技選手として活躍された橋本聖子JOC会長を招聘。出産や育児などの女性アスリート特有のライフイベントを乗り越えた貴重な経験を共有いただくため、オリンピック経験者であるMAN理事とのトークセッションを行いました。

参加者:合計79名
    ※現地参加31名
      オリンピアン3名 
      一般18名、子ども3名
      メディア3名、JOC5名
     オンライン25名
     アーカイブ視聴23名

共催:立教大学スポーツウェルネス研究所

後援:公益財団法人日本オリンピック委員会

橋本聖子JOC会長へMAN理事がインタビュー

現役の国会議員として初めてのオリンピアンに

はじめに荒木絵里香代表理事より、「どのように育児と仕事を続けながら、キャリアを築き上げられてきたか」を質問。橋本聖子JOC会長は「19歳で初めてオリンピックに出て、現役を引退したのは 31歳。 その時にもうすでに政治家でした」と語り、議員になってから1年間は早朝と夜間に練習を重ね、国会閉会中にアトランタオリンピックに出場されたというエピソードを話されました。

国会議員で初の出産。産休の制度化に貢献!

その後ご結婚され、現職の国会議員として初めて出産を経験。当時は前例がなく、国会議員の産休を制度化したのが橋本会長だったそうです。制度がない状況でも「前例がない」と周囲から言われようと諦めず、必要な仕組みを切り開いてこられた姿にパネリストからも驚きの声が上がりました。

仕事で子どもの運動会をドタキャンしたことも…

一方で、仕事に追われる中、ご子息が頑張ってリレーのアンカーになった運動会に行く約束をドタキャンしてしまったという過去を話され、子育てへの十分な関わりが難しかったという反省を吐露する場面も。競技や仕事と子育ての両立への難しさにパネリストからも深い共感が寄せられました。

数々の闘病経験からメンタルが強くなった

続いて、本橋麻里理事からは「これまでに周りから批判なども多かったかと思いますが、どのように困難を乗り越えてきましたか?」と質問。橋本聖子JOC会長は、子ども時代に腎臓病になったこと、オリンピック出場を前に腎臓病が再発したこと、B型肝炎になったことなど病気と闘ってきた過去に言及。「そういう困難があったから健康体への憧れがあって“どんな苦しいトレーニングも病気のことを考えたら何でもできる“と思っていた」と語ります。

2つの競技の挑戦にメディアから多数の批判の声

とはいえ、困難だったと語るのが、スピードスケートだけでなく、自転車競技でもオリンピックに出場した1988年。“なぜ 2つの競技でオリンピックを目指すのか“、”1つの道を究めるのが美学ではないのか“などと批判の声に苦しめられたそう。時にはカミソリの刃が入った手紙をもらったといいます。

ただし、海外ではスケート選手が夏にトレーニングで自転車競技を行っているケースは多く、ドイツやアメリカ、カナダでは両方の競技に挑戦している選手がすでにいたことから「なぜ日本だけがダメなのかと思ってトライした」と述懐。さらに、そのときから、スポーツを“みんなで応援したい!“と思えるようなものに変えたいと考えるようになったことが、現在のJOCの活動にもつながっていることを語られました。

諦めない女性を増やすことが社会を良くしていく

その後、トークテーマは【女性アスリートの現状と課題】に。中山由起枝理事からの「女性が辞めなくていい環境づくりについてどのようにお考えなのか?」という質問に、橋本会長は“男性側の理解が不可欠“との認識を示しながら、女性アスリートが競技継続できることは社会全体の健康や活力向上につながると熱弁。「誰かが諦めなければいけないという環境を作ってしまったら、諦める人が多くなるんです。諦めなくていいという社会を作ったら、みんなが諦めなくていいんだと思う輪が広がっていく」と発言されました。

現場の声を組織に反映できる環境づくりを

さらにJOCとしてアスリートの声を遠慮なく出せる環境づくりを重視し、現場の声を意思決定に反映させる構想についても言及。「言っても無駄」という諦めをなくすことが、今後のスポーツ界改革の中核課題であることが示されました。 橋本会長は、女性が組織の中に入っていくことも重要だと話し、「NF(中央競技団体)などのトップ(会長)に女性を増やしたい」と語られました。

参加者からの質疑応答&スペシャルゲストも登場

会場やオンラインの参加者からの質疑応答コーナーでは20代の現役選手などからさまざまな質問が寄せられました。また、最後に橋本会長が「尊敬する方」として、元重量挙げ選手でメダリストの三宅義行さんを紹介。三宅さんは娘である三宅宏実さんの子どもであるお孫さんの面倒をみている経験を通し、「家族や周りの者がちゃんとしっかりサポートしてあげないといけない」と痛感していることを語られ、和やかな雰囲気で会は閉幕しました。

メディア掲載情報
※2026/4/1現在

スポーツ文化・育成&総合スポーツニュースサイト「THE ANSWER」

「前例がない」で終わらせない 女性アスリートの環境改善へ、先駆者が描く「諦めない人が増える」未来

参加者アンケート
※2026/4/1現在 いただいたお声の一部を紹介しています

明日からの自分の活力に!

本日は貴重なお話をありがとうございました。スポーツ界における女性の活躍の場、環境整備という点で、自分の立場でもまだやれることがあるように感じました。今日は、最前線におられる登壇者の方々から、たくさんのパッションをいただき元気になりました!!明日からの活力にします!

素晴らしい活動と感じました

素敵な講演会をありがとうございました。このような活動されている団体があるのを最近知りましたが素晴らしい活動と感じました。これからもママアスリート、そして若いアスリートの第2のキャリアが明るくなるよう頑張ってください

貴重なお話が聞けて面白かったです

聖子会長のお話が大変貴重で面白かったです。女性が活躍できる社会を目指すにはまずはスポーツからだと非常に感じました。続けることが重要だと会長がおっしゃるようにくじけそうになるときがあっても、しぶとく生き残ってやると感じました。ありがとうございました。

登壇者の言葉が印象に残りました

“スポーツは社会を変えることができる“という言葉が心に残りました。これからも多くの方々が知恵と力を合わせて元気な日本を作り、元気な日本が元気な世界をサポートできるかたちができると素晴らしいなと思います。自分に何かできることがあれば嬉しいと思いました。

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これからも応援していきます

女性アスリートの継続した活躍は、日本全体の女性活躍の継続の機会拡大に大きく貢献すると思います。これからも応援しています!

今後もセミナー開催を期待します

橋本会長の経験から苦労したお話など聞くことができて、理解してくださる方がトップにいてくださることで、なにかNFにも意識の変化、改革ができるのではないかと期待できました。やはり【男性に理解してもらうこと】になるとは思いますが、声を上げられない環境を変化させることから始まるのかと思います。女性の参加がウェルビーイングに繋がりますし、どんな形であってもスポーツに参加し続けること、続けられる環境を組織が作って行くことも必要と考えます。今後もMANセミナーの開催を期待します

もっと話を聞きたいです

制度が整ってない中、道を切り開いて来られた橋本さん、現役を離れても後に続く方々のために活動されてる中山さん、本橋さん、荒木さん、素敵です。陰ながら応援しています。もっとお話を聞きたいなと思いました。

復帰に向けて頑張ろうと強く思えた

ママとして復帰することに関して、これまでは自身のためだけで考えていましたが、セミナーを通して周囲や社会にもいい影響を与えるのだと感じ、より一層復帰へ向けて頑張ろうと強く思いました。

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